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【2026年版】ボールペンの捨て方!燃えるゴミ?インク処理やリサイクルも解説

2026年最新版ボールペンの正しい捨て方。燃えるゴミか資源か、迷わず安全に捨てるための判断ガイド

こんにちは。ビジネスツールファイル、運営者のみさきです。

職場のデスクや自宅のペン立てを整理していると、インクが出なくなったボールペンや、ノベルティでもらったけれど使っていないペンが大量に出てきて困ってしまうこと、ありますよね。「これってプラスチック製だから資源ゴミに出せるのかな?それとも燃えるゴミ?」と迷いながら、結局よく分からないまま捨ててしまっている方も多いのではないでしょうか。

実は、2025年に運用が始まった新しい法規制や、各自治体のルール変更を経て、2026年現在のボールペンの捨て方は以前よりも少し複雑で、かつ環境に配慮した形へと進化しているんです。特にインクが残っている場合の安全な処理方法や、大量に処分したい時のマナーなど、意外と知らない正解がたくさんあります。

この記事では、最新の分別トレンドから、誰でも簡単にできるリサイクルの方法まで、今すぐ役立つ情報を分かりやすくまとめました。

この記事のポイント

  • お住まいの地域に合わせた正しいゴミの分別区分
  • インク漏れなどのトラブルを防ぐ安全な処分の手順
  • 使用済みペンを資源として活用するリサイクルの方法
  • オフィスから出る大量のペンの法的に正しい処理方法

ボールペンの捨て方と分別の基本!自治体により異なるルール

ボールペンの捨て方とスマホで検索してみると、自治体によって正解がバラバラで驚くことがあります。ある街では燃えるゴミなのに、隣の街では資源ゴミや金属ゴミに分類されることも珍しくありません。

2026年現在、プラスチック資源循環の動きは全国的に加速しており、これまで燃やすごみでよかった地域でも、リサイクル資源としての分別回収が始まっているケースが増えています。一方で、高性能な焼却施設を持つ地域では依然として一括焼却を行っていたりと、対応は様々です。

また、これから2026年10月に向けて分別区分の見直しを発表している自治体(神奈川県相模原市など)もあり、私たちは常に最新のルールをアップデートしていく必要があります。ここでは、多くの地域で共通する判断基準と、代表的な自治体の事例を元に、迷わないためのポイントを詳しく解説します。

ゴミの区分は自治体によって違います。高性能焼却炉の大阪市は普通ゴミ一括焼却、リサイクル重視の横浜市はプラスチック資源など。

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燃えるゴミか不燃ゴミかの判断基準と分類方法

ボールペンを捨てる際、最も悩ましいのが「プラスチックと金属が混ざっているけれど、どっちに捨てればいいの?」という点ですよね。2026年現在、多くの自治体で採用されている判断基準は、ズバリ素材の比率と汚れ(インク)の有無です。

かつては、少しでも金属があれば不燃ゴミという厳しいルールが主流でしたが、最近は焼却炉の性能向上により、9割がプラスチックなら燃えるゴミとして受け入れる自治体が増えています。

一方で、リサイクル意識の高まりから資源として出すなら完全なプラスチック(単一素材)に限るという新たなハードルも生まれています。

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以下の表に、ペンの状態ごとの一般的な判断基準をまとめました。自治体のルールブックを見る前の「目安」として活用してください。

ペンの種類・状態 一般的な分別区分 理由と注意点
100%プラスチック製 (キャップ式で金属部品なし) 可燃ゴミ または プラスチック資源 金属を含まないため、最も処理しやすいタイプです。プラマークがあり、インク汚れがない場合は資源として回収される地域が増えています。
一般的なノック式 (プラ軸+内部に金属バネ) 可燃ゴミ (多くの自治体) 大部分がプラスチックとみなされ、燃やすゴミになるケースが大半です。ただし、資源に出す場合は分解してバネを抜く必要があります。
金属ボディ・多機能ペン (重量感のあるペン) 不燃ゴミ または 金属ゴミ 素材の半分以上が金属であったり、ペン先やクリップが金属製の高級ラインは、焼却炉で燃え残るため不燃(金属)扱いになります。
替芯(リフィル) (インクが残っている/空) 可燃ゴミ チューブはプラですが、内部のインク(化学物質)やペン先の金属チップが含まれるため、リサイクルには不向き。汚れたプラとして燃やすのが一般的です。

9割ルールとリサイクルの壁とは?

多くの自治体(名古屋市など)では、金属との複合製品でも、大半がプラスチックであれば可燃ゴミというルールを採用しています。これは、小さなバネやペン先の金属チップ程度であれば、現代の高温焼却炉で処理しても問題ない、あるいは焼却後の灰から磁力選別で金属を回収できるためです。

しかし、資源(リサイクル)として出す場合は話が別です。リサイクル工場ではプラスチックを溶かして再生するため、わずかでも金属や異素材(ゴム製グリップなど)が混ざっていると、機械の故障や再生プラスチックの品質低下を招きます。

「燃やすならそのまま、リサイクルするなら分解」 これが2026年の分別における鉄則です。もしプラスチック資源として出したいのであれば、手間を惜しまず分解し、金属パーツを完全に取り除く必要があります。

迷ったときは、自己判断せずに自治体の公式アプリやゴミ分別辞典で筆記用具やボールペンと検索してみるのが確実です。最近はLINEなどのチャットボットでペンの写真を送ると、AIが瞬時に分別区分を教えてくれるサービスを導入している自治体も増えているので、活用してみるとすぐに答えが見つかりますよ。

横浜市などで始まったプラスチック資源への出し方

近年、ゴミ分別のルールが大きく変わった代表例として押さえておきたいのが、横浜市の事例です。2025年4月の改定により、これまで燃やすごみとして一括処理されていたプラスチック製品の一部が、新たにプラスチック資源として回収されるようになりました。

この変更は、焼却によるCO2排出を削減し、脱炭素社会を実現するための重要なステップです。しかし、ボールペンに関しては「全部プラスチック資源に出していいの?」と迷う方が急増しています。結論から言うと、素材が混ざっているかどうかが運命の分かれ道となります。

多くのボールペンは依然として燃やすごみ

新ルール下でも、一般的なノック式ボールペンや、滑り止めのゴム製グリップが付いているペンは、残念ながら燃やすごみのままです。なぜなら、これらはプラスチック単一素材ではなく、リサイクルの妨げになる異素材が含まれているからです。

  • プラスチック資源に出せるもの:金属部品やゴムなどを一切含まない、100%プラスチック製の文房具(例:シンプルなキャップ式ボールペン、プラスチック定規、クリアファイルなど)。
  • 燃やすごみに出すもの:金属製のバネ、ゴム製グリップ、インク(化学物質)などが含まれる複合製品。

横浜市では、プラスチック資源に異物が混入しリサイクル品質が下がることを避けるため、分別に迷う複合素材のものは燃やすごみとして出すよう案内されています。週2回の収集日に、透明または半透明の袋に入れて出しましょう。

分解すれば資源と金属に分けられる

もし、環境のために少し手間をかけられるなら、分解が有効です。ペンを分解して、プラスチックの軸と金属のバネに完全に分けることができれば、それぞれのルートで資源化が可能になります。

分解後のパーツ 出し方(横浜市の例) 出し方の注意点
プラスチックの軸・キャップ プラスチック資源 (週1回) 中身の見える透明・半透明の袋に入れます。汚れがある場合は軽く水ですすぐか、汚れが落ちなければ燃やすごみへ。
金属製のバネ・クリップ・ペン先 小さな金属類 (週1回) 缶・びん・ペットボトルと同じ収集日です。中身の見える袋に入れ、袋に「金属類」とマジック等で大きく明記してください。

特に小さな金属類を出す際の金属類という明記は、収集作業員の方が袋を掴んだ時に、中身が鋭利な金属であると認識し、手の怪我を防ぐための非常に重要な安全ルールです。必ず守るようにしましょう。

メモ

【横浜限定】捨てずに「ジモティースポット」へ

横浜市独自の取り組みとして、市と地域情報サイトが連携したジモティースポット横浜の活用もおすすめです。まだ書けるボールペンや未使用の文具であれば、ごみとして捨てるのではなく、市内のスポットに持ち込むことで、必要としている人に無料で譲渡できます。予約不要で持ち込め、面倒な梱包や発送作業も一切不要。捨てるのではなくつなぐという選択肢も、ぜひ検討してみてください。

(出典:ジモティースポット横浜

大阪市や新宿区におけるゴミ区分の違いと注意点

ゴミの捨て方は、川を一本越えるだけでルールが180度変わることがあります。特にボールペンのようなプラスチックと金属の複合製品は、自治体の焼却炉の性能や、リサイクルに対する方針によって扱いが全く異なります。

ここでは、対照的なルールを持つ大阪市新宿区、そして2026年に大きな転換点を迎える相模原市の事例を深掘りして解説します。引っ越しをされたばかりの方や、近隣の市町村から通勤されている方は、職場のルールと混同しないよう特に注意が必要です。

自治体名 ボールペンの主な区分 特徴・理由
大阪市 普通ごみ 高温で焼却処理できるため、金属混じりでもそのまま出してOK。分解不要で最も手間が少ないタイプ。
新宿区 金属・陶器・ガラスごみ (金属を含む場合) 燃やすごみとは明確に区別されます。金属パーツが外せないペンは、月2回のこの日に出します。
相模原市 燃やすごみ (※2026年9月まで) 2026年10月からルール激変予定。プラスチックの一括回収が始まり、資源化の対象になる可能性大。

大阪市:基本は普通ごみで一括処理

大阪市にお住まいの方は、ボールペンの処分で悩む必要はほとんどありません。大阪市は非常に高性能なゴミ焼却施設を有しており、プラスチック製品はもちろん、多少の金属が含まれていても問題なく熱回収(サーマルリサイクル)することができます。

そのため、金属製のバネやクリップがついた一般的なボールペンは、分解せずに普通ごみとして、普段の収集日(週2回)に出すことができます。中身の見えるゴミ袋に入れる必要こそありますが、資源ごみや容器包装プラスチックのように洗ったり分別したりする手間はかかりません。

唯一の例外は、長さが30cmを超える巨大なペンや、大量の在庫を処分する場合です。30cmを超えるものは粗大ごみ扱いになりますが、通常の筆記具でこのサイズを超えることはまずないので、基本的には普通ごみ一択と考えて大丈夫です。

新宿区:金属混入なら専用区分へ

一方で、東京都新宿区のルールは少し複雑です。新宿区では、金属、ガラス、陶器などが含まれる製品は金属・陶器・ガラスごみという専用の区分(月2回収集)が設けられています。

  • プラスチック100%のペン:燃やすごみ
  • 金属パーツを含むペン(分解不可):金属・陶器・ガラスごみ

例えば、ペン先やクリップが金属でできているボールペンで、手で分解できないものは、燃やすごみには混ぜられません。この区分に出す際は、蓋つきの容器または中身の見える袋に入れて出します。割れている場合や鋭利な場合は、紙などに包んで「キケン」と表示する配慮も求められます。

相模原市:2026年10月からルール変更

そして今、最も注目すべきなのが神奈川県相模原市です。相模原市では、脱炭素社会と循環型社会の実現に向け、2026年10月1日から家庭ごみの分別区分を大幅に見直すことが発表されています。

これまでは燃やすごみとして出していたプラスチック製品(プラマークがないもの含む)が、新設されるプラスチック資源という枠組みで一括回収される予定です。これにより、ボールペンの出し方も燃やすごみから資源へと変わる可能性があります。

注意ポイント

ルールは生き物です!

相模原市のように、年度の途中でゴミ出しのルールがガラリと変わることは珍しくありません。「去年まではこれで良かったから」という思い込みは捨てて、ポストに届く市政だよりや、自治体の公式LINEアカウントなどで最新情報をチェックする習慣をつけましょう。

事業用は産業廃棄物となるため家庭ゴミは不可

意外と知られていないのが、仕事で使ったボールペンの扱いです。会社や店舗、病院、学習塾などの事業活動に伴って出たゴミは、法律上、事業系ごみと呼ばれ、家庭ゴミとは明確に区別されます。

中でも、プラスチック製のボールペンは、法律(廃棄物処理法)で定められた20種類の産業廃棄物のうち廃プラスチック類に該当します。「たかがボールペン数本だし、地域のゴミ集積所に出してもバレないだろう」と安易に捨ててしまうと、それは立派な不法投棄となり、廃棄物処理法違反で罰則の対象になる可能性があります。

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事業系一般廃棄物と産業廃棄物の違いは?

事業所から出るゴミは、大きく分けて2種類あります。

ゴミの種類 具体例 ボールペンの扱い
事業系一般廃棄物 書類などの紙くず、従業員の飲食ゴミ(弁当ガラ等)、木くずなど 該当しません
産業廃棄物 廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず、燃え殻など これに該当します (プラスチック製・金属製問わず)

多くの人が誤解していますが、事業所から出るゴミなら何でも「事業系有料ゴミ袋(シール)」を貼れば自治体に回収してもらえるわけではありません。多くの自治体では、産業廃棄物(プラスチック製ボールペン含む)の収集は行っておらず、有料袋で出しても回収されずに取り残されるケースがあります。

正しい処分のルートは?

事業所としてボールペンを処分する場合は、以下のいずれかの方法をとる必要があります。

  • 産業廃棄物処理業者に委託する:都道府県知事の許可を持つ専門業者と契約を結び、回収・処理を依頼します。その際、ゴミが適正に処理されたことを証明するマニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行・保存が義務付けられています。
  • ビル管理会社のルールに従う:テナントビルに入居しているオフィスなどの場合、ビル管理会社が一括して廃棄物業者と契約していることがあります。ビルの指定するゴミ集積所のルール(産廃用ボックスに入れる等)を確認してください。

注意ポイント

お店の回収ボックスへの持ち込みはNG!

後述する、文具店やロフトなどに設置されている使用済みペン回収ボックス(パイロット・テラサイクル等のプログラム)は、あくまで家庭から出る使用済みペンを対象としたものです。

事業所から出た大量のペンを持ち込むことは、プログラムの規約違反となるだけでなく、お店側の迷惑にもなります。企業の社会的責任(CSR)としても、事業ゴミは自社の責任でコストをかけて適正に処理しましょう。

大量に処分する場合のゴミ出しルールとマナーは?

大掃除や引越し、あるいはご実家の遺品整理などをしていると、引き出しの奥から何十本、時には何百本ものボールペンが出てきて途方に暮れてしまうことがあります。

「全部まとめてゴミ袋に入れてしまえ!」と思いたくなりますが、ちょっと待ってください。家庭ごみであっても、一度に大量に出す場合には特別なルールとマナーが存在します。

ここでは、ご近所トラブルを避け、収集作業員の方の安全を守るために絶対に守りたいポイントを解説します。

一時多量ごみの壁と袋数制限

多くの自治体では、家庭から出るゴミであっても、引越しなどで一時的に大量に出るものは一時多量ごみとして扱い、通常の集積所には出せない決まりになっています。

一般的な目安として、1回の収集に出せるのは45リットル袋で3袋〜4袋までと制限を設けている自治体がほとんどです。これを無視して集積所をゴミ袋の山にしてしまうと、収集車に積みきれずに残されてしまったり、他の住民の方がゴミを出せなくなったりするトラブルの原因になります。

大量のペンを処分する場合の選択肢は主に以下の3つです。

処分方法 メリット・デメリット こんな人におすすめ
日にちを分ける 【メリット】無料(指定袋代のみ) 【デメリット】完了まで数週間かかる 時間に余裕があり、少しずつ片付けられる人
処理場へ持ち込む 【メリット】即日片付く 【デメリット】車が必要・事前予約や手数料(1kg数十円程度)が必要 車があり、平日や土曜に動ける人
許可業者に依頼 【メリット】分別から運び出しまで任せられる 【デメリット】費用がかかる 遺品整理などでペン以外にも大量のゴミがある人

収集員さんを守る突き出し防止対策とは?

大量のボールペンを捨てる際に最も気をつけなければならないのが、ペン先による突き出し事故です。

何十本ものペンをそのままビニール袋に入れると、収集車に積み込む際や、パッカー車で圧縮した瞬間に、鋭利なペン先が袋を突き破ることがあります。これが原因で、収集作業員の方が手や足を怪我をする事故が実際に起きているのです。

大量に捨てる際は、以下の安全対策を必ず行ってください。

  • 厚紙で包む:新聞紙やチラシを分厚く巻くか、牛乳パックの中にペンを詰めてガムテープで口を塞ぎます。
  • 横向きに入れる:袋の中でペンが縦になると突き破りやすいため、できるだけ横向きになるように入れます。
  • 「キケン」と書く:袋の外側にマジックで「ボールペン・キケン」などと書いておくと、作業員の方が注意して扱えるため親切です。

無許可の回収業者には要注意!

「大量にあるから面倒くさい!」といって、街中をスピーカーで巡回している不用品回収トラックや、ポストに入っているチラシの「なんでも回収」業者に安易に依頼するのは危険です。

家庭のゴミを回収するには一般廃棄物収集運搬業の許可が必要ですが、多くの無料回収業者はこの許可を持っていません。高額な料金を請求されたり、回収されたゴミが不法投棄されたりするケースも報告されています。業者に依頼する場合は、必ずお住まいの自治体のホームページで許可業者一覧を確認してから依頼しましょう。

(出典:横浜市資源循環局『引越や遺品整理などによる大量のごみを一度に捨てたい』)

ボールペンの捨て方で差がつく!環境配慮と安全な処理のポイント

ただゴミ箱に捨てるだけでなく、環境や安全に配慮した捨て方を実践することは、今や常識になりつつあります。インク漏れでゴミ捨て場を汚さないための工夫や、使用済みのペンを資源として再利用する取り組みは、2026年の現在、さらに広がりを見せています。

例えば、株式会社ハンズが開催している文具祭り2026でも、文具を楽しむだけでなく循環利用を啓発するテーマが掲げられるなど、業界全体でエコなアクションが注目されています。ここでは、今日からできる賢い処分のテクニックをご紹介します。

インクが残っている中身の処理手順と漏れ防止策

まだインクがたっぷり残っているペンを捨てるとき、一番心配なのがインク漏れです。収集車の中でパッカー車(圧縮板)に挟まれて圧力がかかると、プラスチックの軸が割れ、中のインクが勢いよく飛び散って周囲を汚してしまうリスクがあります。

特に油性インクは粘度が高く、一度道路や収集車、作業着に付着すると落とすのが非常に困難です。家庭ゴミとして出す際は、以下の3ステップで絶対に漏らさない対策をお願いします。

ステップ1:ペン先を収納して封印

ノック式ボールペンは、必ずペン先を軸の中に収納してください。これだけでリスクは半減します。キャップ式の場合は、「パチッ」と音がするまで確実にキャップを閉めます。もしキャップが緩い場合は、セロハンテープでキャップと本体を固定してしまうのが確実です。

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ステップ2:吸水材で包む

ペンをそのまま袋に入れず、万が一漏れた場合にインクを吸い取るためのクッションを作ります。新聞紙、要らなくなった布(ウエス)、ティッシュペーパーなどでペン全体を厚めに包んでください。複数のペンを捨てる場合も、まとめて包んでしまってOKです。

ステップ3:小袋に入れて二重密閉

包んだペンを、さらに小さなビニール袋(レジ袋やポリ袋)に入れて口を固く縛ります。その上で、自治体の指定ゴミ袋に入れます。この二重密閉をしておけば、収集車の中でペンが破損しても、インクが外側の袋まで染み出すのを防げます。

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ゲルインクペンの自然乾燥は難しい?

「インクを出し切ってから捨てる」というアドバイスもありますが、ゲルインクや水性インクは量が多く、すべて書き出すのは現実的ではありません。また、放置して乾かそうとしても、ペン先が固まるだけで内部のインクは液体のまま残ることが多いです。無理に乾燥させようとせず、上記の「包んで密閉」する方法で処分するのが最も安全で確実です。

もし作業中にインクが手に付いてしまった場合は、石鹸でゴシゴシ洗うよりも、消毒用エタノール(アルコールジェル)や、マニキュアの除光液を馴染ませてから拭き取ると、驚くほどきれいに落ちますよ。慌てずに試してみてくださいね。

金属スプリングやペン先を分けるための分解方法

「プラスチック資源として出したいけれど、金属パーツが混ざっているからダメかな…」と諦める前に、ぜひ挑戦していただきたいのがペンの分解です。

特に一般的なノック式ボールペンは、内部に小さな金属製スプリング(バネ)が入っており、これがリサイクル工程における最大の不純物(コンタミネーション)となります。逆に言えば、このバネさえ取り除くことができれば、多くのペンは立派な資源として生まれ変わることができるのです。

ここでは、特別な工具を使わずに誰でも安全にできる分解のコツと、どうしても外れない時の判断基準を解説します。

魔法のアイテムゴム手袋を使った分解ステップ

分解といっても、ドライバーやペンチは基本的に不要です。用意していただきたい最強のアイテムは、台所にあるゴム手袋だけ。滑り止め効果で、固着したネジも驚くほど簡単に回ります。

  1. 軸をねじって外す: 多くのボールペンは、軸の中央部分に継ぎ目(ネジ)があります。素手で回らない時は、ゴム手袋をはめて回してみてください。これだけで9割のペンは開きます。
  2. リフィル(替芯)を抜く: 中のインク芯を引き抜きます。ペン先(チップ)に金属が使われていても、リフィルごと引き抜けば本体側のプラスチックは純粋な状態になります。抜いたリフィルは原則として燃やすごみです。
  3. スプリングを救出する: ここが最重要ポイントです。リフィルの先端付近、または軸の奥底に、細い金属製のバネが入っています。軸を逆さにしてトントンと叩くと出てきますが、勢いよく飛び出して行方不明になりがちなので、ゴミ箱の上で作業することをおすすめします。

注意ポイント

先端の金属パーツに注意

ペンの先端(口金)が金属製のタイプもよくあります。これもネジ式で回して外せるなら金属ゴミへ。もしプラスチックの軸に埋め込まれていて外れない場合は、無理をせず分解を断念してください。

分解してはいけないペンの見分け方は?

環境への配慮は大切ですが、怪我をしてしまっては元も子もありません。以下のようなペンは、リサイクルを前提とした設計になっていないため、無理に分解しようとせず燃やすごみ(または不燃ごみ)として出しましょう。

分解NGのタイプ 特徴と理由
圧入・接着タイプ ネジ山がなく、パーツ同士が接着剤や熱で圧着されているもの。こじ開けるとプラスチックが鋭利に割れて危険です。
多機能ペン(2色・3色) 内部構造が複雑で、バネが奥深くに固定されていることが多いです。元に戻せなくなるだけでなく、分解自体が困難なケースが大半です。
ツイスト式(回転繰り出し) 高級ペンに多い構造です。分解には専用工具が必要な場合があり、無理に回すと破損して破片が飛び散る恐れがあります。

カッターやハンマーは使わないで!

ネット上には「カッターで切断して分別する」「ハンマーで割る」といった裏技も紹介されていますが、これは絶対にNGです。硬質プラスチックの破片が目に入ったり、滑った刃物で手を切ったりする大事故につながります。

リサイクルの基本は安全第一。手で回して外れる範囲で行うのが、持続可能なエコ活動の秘訣ですよ。

パイロットなどの回収ボックスでリサイクルする

「燃やすごみとして出すのは罪悪感がある…」「せっかくなら資源として活かしたい」。そんな環境意識の高い方に私が最もおすすめしたいのが、街の文具店などに設置されている使用済みペン回収ボックスを活用する方法です。

これは、文具メーカー大手のパイロットコーポレーションが、リサイクル企業のテラサイクルジャパンと連携して展開しているプログラムです。2026年現在、全国の文具店や公共施設へと設置場所が拡大しており、誰でも無料で参加できる最も手軽なSDGs活動として定着しています。

一番のエコは回収ボックスへ。文具店やロフトなどに設置されており、メーカー問わずインクが残っていても回収可能です。

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他社製でもOKが最大のメリット

このプログラムの画期的な点は、メーカーやブランドを問わず回収してくれるという懐の深さにあります。

「パイロットの箱だから、三菱鉛筆(ユニ)やゼブラのペンは入れちゃダメかな?」と遠慮する必要はありません。プラスチック製の筆記具であれば、どこのメーカーのものでも、ノベルティで貰った無名のペンでも、全て回収の対象になります。

回収できるもの・できないものリスト

ただし、何でも入れて良いわけではありません。リサイクルの質を保つために「素材」によるルールがあります。持ち込む前に、以下の表でチェックしてみてください。

区分 対象アイテム(全メーカーOK) 注意点
回収OK (入れるもの)
  • ボールペン(水性・油性・ゲル)
  • シャープペンシル
  • マーカー・サインペン・蛍光ペン
  • 替芯(リフィル)
  • 修正テープ
  • 筆記具のプラスチック包装材
インクが残っていてもそのまま入れてOKです。 購入時のパッケージ(袋)もプラ製なら一緒に入れられます。
回収NG (入れないで)
  • 鉛筆(木製のもの)
  • 消しゴム
  • のり(スティック・テープ含む)
  • 定規・筆箱
  • ホワイトボードイレーザー
  • 金属が主体の高級筆記具
金属、木材、ゴム、ガラス、液体のりなどが混ざるとリサイクルできません。 金属製の定規やハサミの混入もNGです。

どこで回収しているの?

2026年現在、回収ボックスは主に以下の場所に設置されています。

  • 大型雑貨店:ロフト、ハンズの文具売り場
  • スーパー・百貨店:イトーヨーカドー、イオンモールの一部の文具コーナー
  • 書店:丸善、有隣堂などの文具取り扱い店舗
  • 公共施設:一部の区役所、市役所、図書館、科学館など

特に最近は、自治体が主体となって公共施設にボックスを置くケースが増えています。お買い物のついでや、図書館に行くついでにポイッと入れるだけなので、これなら無理なく続けられますよね。

あなたの捨てたペンが新しいペンに生まれ変わります

回収された筆記具は、細かく粉砕・洗浄され、プラスチックの粒(ペレット)に戻されます。そして、再びボールペンのボディとして成形され、「RE.PEN(リ・ペン)」などの商品として私たちの手元に帰ってきます。

また、植木鉢などのプラスチック製品や、物流パレットなどの産業資材にリサイクルされることもあります。

捨てるのではなく次の資源につなぐ。

このサイクルに参加することは、とても気持ちが良いものですよ。(出典:株式会社パイロットコーポレーション『使用済みペンリサイクルプログラム』)

替芯交換や寄付で長く使いゴミを減らす工夫

「インクが出なくなったから捨てよう」「ノベルティでもらったけど使わないから捨てよう」。そう思う前に、ほんの少し立ち止まってみませんか?

ゴミとして燃やしたり粉砕したりする前に、ペンの寿命を延ばす(リデュース)、あるいは誰かに使ってもらう(リユース)ことは、最もエネルギーを使わない究極のエコ活動です。ここでは、お財布にも優しく、社会貢献にもつながる捨てない選択肢を詳しくご紹介します。

捨てる前にそのペンはまだ使えませんか?替芯の交換、NPOへの寄付、高級ペンの買取など捨てる以外の選択肢も検討しましょう。

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1. インク切れは寿命じゃない!替芯(リフィル)活用術

お気に入りの書き味のペンや、握りやすいグリップのペンは、インクが切れただけで本体ごと捨ててしまうのは非常にもったいないです。多くのボールペンは、中の芯(リフィル)を交換するだけで新品同様に使い続けることができます。

交換のメリット 内容 目安の節約額
経済的 本体を買い直すより、替芯だけなら半額〜3分の1程度の価格で済みます。 1本あたり約50円〜100円お得
ゴミ削減 プラスチック製の本体(軸)を捨てずに済むため、廃棄量を約90%削減できます。 プラスチックごみの大幅減
愛着 使い慣れたグリップや重さのまま使い続けられるため、作業効率が落ちません。 プライスレス

「どの替芯を買えばいいか分からない」という方は、以下の方法で調べてみてください。

  • 芯の現物を見る:入っている芯を引き抜くと、側面に「SXR-80-05」などの型番が小さく刻印されています。これをネット検索すれば一発です。
  • メーカーサイトで検索:三菱鉛筆やパイロットなどの公式サイトには替芯検索ページがあり、本体の写真から適合する芯を探せます。

2. 眠っているペンを世界の笑顔に変える寄付活動

「買ったけれど使っていない」「粗品でもらって溜まっている」という未使用・書き味良好なボールペンが大量にある場合は、発展途上国の子どもたちや、国内の支援施設へ寄付することを検討してみてください。

日本で不要とされた文房具でも、物資が不足している地域では魔法の道具として喜ばれます。学習に必要なペンが1本あるだけで、子どもたちの未来が変わるきっかけになるかもしれません。

主な寄付受付団体(NPO法人など)には以下のようなところがあります。

  • ありがとうブック:文房具や本などの寄付を受け付け、そのリユース益でNPOを支援しています。
  • セカンドライフ:「寄付の見える化」に取り組み、送った文房具がどこで誰に届いたかを写真で報告してくれます。
  • ワールドギフト:世界中の途上国へ物資を届ける活動を行っており、文房具以外の不用品も幅広く受け付けています。

ポイント

これらの活動はボランティアベースで運営されているため、現地までの輸送費や運営費の一部として、発送時の送料は寄付する側(あなた)が負担するケースがほとんどです。「不用品を無料で処分するため」ではなく、「誰かの役に立つため」という気持ちで参加しましょう。

また、団体によっては「未使用品に限る」「使いかけでもOK」など条件が異なります。必ず発送前に公式サイトで最新の募集要項を確認してください。(出典:ありがとうブック『文房具の寄付でNPO支援』)

高級筆記具は専門業者への売却や買取も検討

実家の片付けや遺品整理をしていると、桐箱に入った重厚なボールペンや、引き出しの奥から古びた万年筆が出てくることがあります。「インクも出ないし、古いから捨ててしまおう」とゴミ袋に入れようとしていませんか?

ちょっと待ってください!そのペン、もしかするとゴミではなく数千円〜数万円の現金かもしれません。モンブラン(Montblanc)やペリカン(Pelikan)といった高級ブランドの筆記具は、時計やバッグと同じように資産としての価値があり、2026年の現在、世界的に中古市場が非常に盛り上がっているんです。

なぜボロボロでも売れるの?

「箱もないし、傷だらけだし、名前まで刻印されているから無理でしょ」と諦めるのは早計です。高級筆記具専門の買取市場では、以下のような理由から、一見ガラクタに見える状態でも値段がつきます。

  • 部品取りとしての需要:廃盤になったモデルの修理パーツ(クリップやキャップ、内部機構など)は、喉から手が出るほど欲しい人がいます。
  • 修復技術の進化:専門店なら、細かい傷を研磨して消したり、刻印された名前を削り取ったりする技術を持っているため、再販が可能です。
  • 新品価格の高騰:原材料費や為替の影響で新品の定価が上がり続けており、手頃な中古品のニーズが急増しています。

売却先の選び方:餅は餅屋へ

ただし、どこに売っても高く買ってくれるわけではありません。近所の総合リサイクルショップに持ち込むと、価値が分からずに「雑貨まとめ売り:10円」と査定されてしまうリスクもあります。

大切なペンを適正価格で手放すための比較表を作成しました。

売却先 メリット デメリット
筆記具専門店 (万年筆堂、キングダムノート等) 知識が豊富で適正価格がつく。 壊れていても価値を見出してくれる。 店舗が主要都市に限られる。 (宅配買取なら全国対応可)
フリマアプリ (メルカリ、Yahoo!フリマ等) 相場より高く売れる可能性がある。 自分で価格を決められる。 写真撮影や梱包の手間がかかる。 「偽物では?」「書けない」等のトラブルリスクあり。
総合リサイクルショップ 服や家具と一緒にまとめて処分できる。 店舗数が多く持ち込みやすい。 専門知識がないスタッフだと、ジャンク品扱いされ安く買い叩かれやすい。

捨てる前にLINE査定だけでも試してみて!

もし手元にメーカー名の分からない重たいペンがあったら、まずはスマホで写真を撮り、専門店のLINE査定やメール査定に送ってみることを強くおすすめします。

ゴミとして不燃ごみの日に出すのと、ダンボールに詰めて着払いで送り、お小遣いにするのとでは大違いです。特に以下のブランドロゴがあったら、即・査定候補ですよ!

  • Montblanc(モンブラン):ホワイトスター(白い雪のマーク)が目印。不動の人気No.1。
  • Pelikan(ペリカン):親子のペリカンのロゴ。スーベレーンシリーズは高値安定。
  • Parker(パーカー):矢羽の形をしたクリップが特徴。
  • CROSS(クロス):円錐形のキャップトップが特徴的なアメリカの老舗。
  • WATERMAN(ウォーターマン)、LAMY(ラミー)など

(出典:万年筆堂『ボールペン買取専門店』)

ボールペンの捨て方についての総括

たかがボールペン一本ですが、その捨て方一つにも、私たちの環境への配慮や社会のルールが凝縮されています。2026年の今、私たちは単にモノを消費して捨てる使い捨ての時代から、資源としてどう生かすかを考える循環の時代へと大きく舵を切りました。

今回ご紹介したように、自治体によって燃やすごみか資源ごみかの判断は異なりますし、リサイクルやリユースといった選択肢も豊富にあります。最後に、今日から実践できるボールペン処分の4つの鉄則をおさらいしておきましょう。

ステップ アクション ポイント
1. 調べる 自治体の最新ルールを確認 ゴミ分別アプリやチャットボットを活用し、お住まいの地域の2026年版ルールをチェックしましょう。
2. 選ぶ リサイクルボックスを優先 近くの文具店や公共施設に回収ボックスがあれば、メーカー問わず投入するのがベストな選択です。
3. 分ける 分解と安全対策 ゴミとして出すなら、可能な限り金属とプラを分解。インク漏れ防止の包んで封印も忘れずに。
4. つなぐ 寄付・売却・替芯交換 捨てる前に「まだ使える?」と自問自答。寄付や買取、リフィルの交換で寿命を延ばせます。

プラスチック資源循環促進法の施行以降、国も企業も、そして私たち消費者も、プラスチックとの付き合い方を見直す岐路に立っています。一本のペンを正しく手放すことは、小さな行動かもしれませんが、確実に持続可能な未来(SDGs)への貢献につながります。

まずは、次回のゴミ出しの日にペン先を収納して包むことから始めてみませんか?そんな小さな優しさが、街の美化と資源の循環を支える大きな力になるはずです。

-筆記具・印記具